第109a条第109a条
(1) 予算緊急事態を回避するために、連邦参議院の同意がいる連邦法律が定めるんや。
(2) 安定理事会は、2020年から、連邦とラントによる第109条第3項の規定の遵守の監視を任務とするんよ。監視は、予算規律の遵守のための欧州連合の機能に関する条約に基づく法行為からの規定と手続に依拠するんや。
(3) 安定理事会の決議とその基礎となる審議資料は、公表せなあかんねん。
第1項は、予算緊急事態を回避するための法律を定める規定や。これは第109条第3項の「債務ブレーキ(Schuldenbremse)」とセットの条文やねん。債務ブレーキっちゅうんは「国と州は原則として借金したらあかん」っちゅう厳しいルール。新規の借金は連邦はGDPの0.35%まで、州はゼロ。めっちゃ厳しいねん。ほんでもルールを作っただけでは守られへん。「ちゃんと守ってるか」を監視する組織がいる。それが「安定理事会(Stabilitätsrat)」や。この条文で設置が決まったんや。過去に一部の州(ベルリン州、ザールラント州など)が借金を膨らませすぎて財政破綻寸前になった反省から、2009年に債務ブレーキと安定理事会を憲法に導入したんやな。
第2項は、安定理事会が2020年から債務ブレーキ(第109条第3項)の遵守を監視することを定めてる。安定理事会のメンバーは、国の財務大臣(議長)、各州の財務大臣(16人)、国の経済大臣の合計18人や。国と州の財政トップが集まって、お互いの借金状況を監視し合うねん。仕事は主に3つ。一つ目は「借金の監視」で、国と州の予算を毎年チェックして債務ブレーキを守ってるか確認する。二つ目は「早期警告」で、借金が増え始めた州には警告を出す。三つ目は「改善プログラムの策定支援」で、警告を受けた州が作る借金削減計画をチェックしてアドバイスするんや。監視はEU機能条約に基づく予算規律遵守の規定・手続に依拠してる。クラスの活動で例えるなら、「生徒会と各クラスの会計係が『財務監査委員会』を作って、毎年お互いの支出状況を報告し合って、『使いすぎてへんか』をチェックする」って感じやな。
第3項は、安定理事会の決議と審議資料の公表を義務づけてる。会議は非公開やけど、決定した内容と資料は全部公開するんや。透明性を確保して、国民が監視できるようにするねん。この仕組みには批判もある。「緊急時にも借金できへんから、必要な投資ができへん」とか。特に2020年のコロナ禍では「債務ブレーキのせいで経済対策が不十分や」って批判されて、結局緊急事態条項を使って一時的に債務ブレーキを停止したけどな。この条文が示してるんは「財政規律へのコミットメント」や。ドイツは「借金は将来世代へのツケ回しや」って考えが強い。せやから憲法で借金を制限して、監視機関まで作った。これがドイツ流の、厳しくて真面目な財政運営やな。
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