第9条第9条
条約に入ってる国はな、月やそのほかの天体を含む宇宙空間を探査したり利用したりするときは、協力と助け合いの原則に従わなあかんのや。ほかのすべての当事国の、対応する利益にもちゃんと目を配って、月やそのほかの天体を含む宇宙空間でのあらゆる活動をせなあかんのやで。
条約に入ってる国はな、月やそのほかの天体を含む宇宙空間を有害に汚さんように、また地球のもんとちゃう物質を持ち込むことで地球の環境が悪くならんように気をつけて、研究や探査をせなあかんのや。必要なときには、そのための適切な対策を取らなあかんのやねん。
条約に入ってる国はな、自分の国や自分の国の国民が計画してる月やそのほかの天体を含む宇宙空間での活動や実験が、ほかの当事国の平和的な探査や利用の活動に、有害な干渉を及ぼすかもしれへんと信じる理由があるときは、その活動や実験をする前に、ふさわしい国際的な協議をせなあかんで。
条約に入ってる国はな、ほかの当事国が計画してる活動や実験が、自分らの平和的な探査や利用の活動に有害な干渉を及ぼすかもしれへんと信じる理由があるときは、その活動や実験について協議するよう要請することができるんやで。
大部屋で共同生活してるとき、自分の趣味に没頭するあまり、部屋を散らかしっぱなしにしてほかの人に迷惑かけたらあかんやろ。宇宙は今、ものすごい数の人工衛星が飛び交う、いわば「大部屋」になりつつあってな、第9条はその部屋のマナーを定めてる条文なんやで。
条約に入ってる国は、協力と助け合いの原則に従って、ほかの当事国の利益にもちゃんと配慮しながら宇宙で活動せなあかん。それだけやのうて、宇宙空間を有害に汚したらあかんし、地球外の物質を持ち込んで地球の環境そのものを悪くしてしまうことも避けなあかん。今の言葉で言うたら、宇宙にゴミを撒き散らさへんことも、この考え方の延長線上にあるんやで。
宇宙にはそもそも、ここは自分の土地やから何をしてもええ、いう場所があらへん。せやからこそ、自分の実験がほかの国の活動の邪魔になるかもしれへんと思うたら、やる前に話し合っておく必要があるんや。あとから「知らんかった」では済まされへんし、被害を受けた側が泣き寝入りせんでええように、条約は「事前協議」を義務としてはっきり書き込んでるんやで。
例えばな、Aさんの国が何千個もの通信衛星を一気に打ち上げる計画を立てたとするやろ。この衛星の群れが夜空を横切ることで、Bさんの国の天文台が星の観測をするたびに、光の筋が写り込んで邪魔になってしまうとしたらどうやろ。Bさんの国は、この干渉を理由に、Aさんの国へ協議を求めることができるんや。宇宙は広いようで、実はみんなが同時に使うてる「共有スペース」なんやいうことを、この条文はちゃんと分かってるんやで。
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