第12条第12条
月やほかの天体の上にあるすべての基地、施設、装備、それに宇宙機はな、お互い様の原則に基づいて、条約の他の当事国の代表者に開放されるんや。この代表者たちは、ちゃんとした協議ができるように、それから訪ねる先の施設なんかの安全を守り、そこでの普段の作業の邪魔にならんように最大限の予防措置がとれるように、あらかじめ訪問の予定を合理的な期間をもって知らせなあかんのやで。
お隣さんが庭に真新しい物置小屋を建てはったとして、勝手にドアを開けて中を覗くわけにはいかへんやろ。せやけど「ちょっと見せてもらえますか」とひとこと声をかけたら、案内してくれることもあるんちゃうかな。月やほかの天体にある基地も、これと似たようなルールで動いとるんやで。
月やほかの天体に建てられた基地や施設、それに宇宙機はな、相互主義――つまり「お互い様」の原則に基づいて、条約に入っとるほかの国の代表者に開かれとることになっとるんや。自分の国の施設をよそに見せる代わりに、自分の国もよその施設を見せてもらえる、いう対等な関係が土台にあるから、一方的に「見せろ」と押しつけられるもんとはちゃうんやで。ただし見学に行く代表者は、いきなり押しかけたらあかん。ちゃんとした話し合いの場を持てるように、それから訪ねる先の安全や普段の作業の邪魔にならんように、あらかじめ「いつ頃おじゃまします」と合理的な予告をしとかなあかんことになっとるんや。この開放のルールはな、天体の上に軍事基地をこっそり作ったらあかん、いう決まりがちゃんと守られとるかを、お互いの目で確かめ合うための仕組みとしても働いとるんやで。
例えばな、Mさんの国が火星の衛星フォボスに、ロケットの推進剤を作るためのプラント施設を建てたとするやろ。それを知ったBさんの国が「技術者にも見学させてもらえへんやろか」と申し入れてきたら、Mさんの国は相互主義に基づいて、その施設を開放せなあかんのや。せやけどBさんの国の代表が、なんの連絡もなしにいきなり施設の前に現れるんはあかんで。前もって「いつ頃うかがいます」とちゃんと予告して、Mさんの国が安全確認や作業の段取りを整えられるように配慮せなあかんのやで。
この条文が守ろうとしとるんはな、「開かれた宇宙」と「現場の安全」をどっちも大事にすることなんや。見せ合うことは大切やけど、突然の訪問で危険な作業に支障が出てしもたら、それこそ本末転倒やろ。お互いを尊重しながらも、きちんと約束事を守って訪ね合う。そんな当たり前やけど大事な礼儀が、宇宙という遠い場所でもちゃんと生きとるんやで。
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