第1条 和を以て貴しと為す
第1条 和を大切にしなはれ
一に曰く。和を以て貴しと為す。忤ふこと無きを宗と為す。人皆黨有り。亦達せる者少なし。これを以て或いは君父に順はず。乍ち隣里に違ふ。然れども上和ぎ下睦びて、事を論ずるに諧へば、則ち事理自ら通ず。何事か成らざらん。
第一条はな、「和を以て貴しとなす」っちゅうことやねん。これはな、みんなで仲良うすることが一番大切やで、っちゅう意味やな。逆らうたり、けんかしたりするんやのうて、お互いを大事にしよう、っちゅうことや。
人間ってな、みんなそれぞれ自分のグループがあって、なかなか相手の気持ちがわからんもんやろ。せやから時には、親や上司の言うことが気に入らんかったり、近所の人と意見が合わへんこともあるやろうな。
せやけどな、上に立つ人が穏やかで思いやりがあって、下の人たちもお互いを大切にして、みんなで話し合うて物事を決めたら、自然と道理にかなうもんができるんやで。そうやったら、どんな難しいことでも、きっとうまくいくもんや。
ワンポイント解説
第一条は十七条憲法の根幹をなす条文である。聖徳太子は「和」を最も重要な価値として位置づけ、これを実現するための具体的な方法論も示している。
「和」とは単なる仲良しではなく、異なる立場や意見を持つ人々が互いを尊重し、対話を通じて共通の理解に至ることを意味する。太子は「上和下睦、諧於論事」(上が和らぎ下が睦んで、事を論ずるに諧う)として、階層を超えた対話の重要性を強調している。
現代の民主主義や合意形成の手法にも通じる先進的な思想であり、日本人の協調性の源流とも言える。単に対立を避けるのではなく、積極的な対話による問題解決を目指している点が注目される。
これはな、今から約1400年も前、聖徳太子が作らはった日本で一番最初の憲法やねん。太子さんは、当時の日本が豪族同士の争いで混乱してるのを見て、「みんなが仲良う協力せなあかん」って思わはったんやな。
「和」っちゅう考え方は、今でも日本人の心の奥底にあるもんやろ。チームワークを大切にしたり、話し合いで物事を決めたりするのも、この第一条の精神が生きてるからやと思うで。
太子さんは、ただ「仲良うしなさい」って言うてるんやなくて、「上の人も下の人も、お互いの立場を理解して、みんなで話し合おうな」って教えてくれてるんや。これって、現代の民主主義にも通じる、とても進んだ考え方やと思わへん?
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