第9条第9条 参勤の作法
諸大名が参勤する時の作法についてのことやで。
「続日本紀」の決まりにはこう書いてあるんや。公の用事でなければ、勝手に一族郎党を集めたらあかん、京の中では二十騎以上集めて連れて行ったらあかん、云々とな。せやから、あんまり大勢の家来を引き連れたらあかんのよ。石高が百万石以下二十万石以上の大名は、二十騎を超えたらあかん。十万石以下の大名は、それぞれの身分に見合った人数にせなあかんで。ただし公の役目の時は、その分限に従うもんなんや。
ワンポイント解説
この条文、奈良時代の「続日本紀」まで引っ張り出してきとるところが面白いんよ。江戸幕府は新しいルールを作るとき、よう昔の権威ある書物を根拠に使うんやけど、これもその一例やねん。
例えばな、Qさんいう百万石クラスの大名が、江戸に出府する時に見栄を張って三百騎もの行列を組んだとするやろ。周りの家臣も庶民もその豪華さにびっくりするやろうけど、幕府から見たら「なんでそんな大人数を動かせるんや、軍事力の誇示とちゃうか」いう疑いの目で見られてしまうんよ。逆にRさんいう十万石ほどの大名が、身分に見合った少人数でこざっぱり参勤しとったら、余計な疑いを持たれずに済むんやな。
この条文は、後の時代にできる参勤交代のはしりにあたるもんなんやけど、まだこの時点では「行列の規模を石高に応じて抑えなさい」ていう、どちらかというと軍事力を抑えるための決まりなんよ。人数を制限するいうんは、単なる作法の問題やのうて、諸大名が力を蓄えすぎんようにする、幕府なりの知恵やったんやろうな。
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