おおさかけんぽう

法律をおおさか弁で知ろう。知らんけど

第12条第12条 倹約の奨励

諸国の侍たちは、倹約を心がけなあかんことやで。

お金持ちはますます誇らしげにして、貧しい者は追いつけんことを恥ずかしがる。世の中の乱れで、これほどひどいもんはあらへん。せやから、厳しゅう取り締まるんやで。

ワンポイント解説

人は誰かと比べてしまう生き物なんよね。この条文が見つめとるのは、まさにその「比べる心」が武士の暮らしをじわじわ壊していく様子やと、わたしは思うんよ。

例えばな、裕福なXさんいう武士が、屋敷を建て替えて豪華な催しを開いたとするやろ。それを見た同じ身分のYさんは、恥ずかしい思いをせんように無理して同じくらいの見栄を張ろうとする。Yさんには本当はそんな余裕はないのに、借金してでも張り合おうとしてしまうんよ。ほんで、それを見たまた別の武士も同じように無理をする。そうやって見栄の連鎖がどんどん広がっていくんやな。

「富者は弥々誇り、貧者は及ばざるを恥ず」ていう言葉は、たった一文で見栄の連鎖の恐ろしさをズバッと言い当てとるやろ。倹約せえと命じるだけやのうて、その裏にある「比べる心」の危うさまで見抜いとるところに、この条文の深さがあるんとちゃうかな。

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