おおさかけんぽう

法律をおおさか弁で知ろう。知らんけど

第1条第1条 文武弓馬の道

学問と武芸の道は、両方ともしっかり身につけなあかんことやで。

文を大事にしながら武も大事にする、これを「左文右武」言うて、昔からの決まりごとなんやな。片方だけやのうて、両方兼ね備えなあかんのよ。弓や馬の稽古いうんは、武家にとって一番の要になるもんや。そもそも兵というもんは、物騒な道具やと言われとる。せやから、やむを得ん時にだけ使うもんなんやで。世の中が治まっとる時でも、乱れる時のことを忘れたらあかんし、そない考えたら、日頃の鍛錬に励まんわけにはいかんやろな。

ワンポイント解説

なんでこの条文が一番最初に置かれとるんか、考えたことあるかな。世の中がようやっと落ち着いた直後にできた決まりやのに、最初に来るんは「休んでええで」やのうて「鍛錬を怠るな」ていう話なんよ。ここに、この法度全体の姿勢が出とるように思うわ。

例えばな、Aさんいう若い侍がおったとして、戦がのうなった途端に稽古をサボって、毎日遊びほうけとったらどうなるやろ。腕はどんどん鈍るし、いざ主家に何かあった時に頼りにならへん。逆にBさんみたいに、平和な時こそコツコツ弓の稽古や書物を読む時間に使こてる人は、いざという時にちゃんと役に立つんよ。

「治にして乱を忘れず」ていう言葉、これは怖がって備えろていうより、平和を長持ちさせるための知恵やとわたしは思うわ。ぬるま湯に浸かりきってしまうと、人はどうしても緩んでしまうもんや。文武どっちも欠かさず続けなさいていうこの条文は、実は一番平和を大事にしとる条文とちゃうかな。

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