第483条特定物の現状による引渡し
債権の目的が特定物の引渡しである場合において、契約その他の債権の発生原因及び取引上の社会通念に照らしてその引渡しをすべき時の品質を定めることができへん時は、弁済をする者は、その引渡しをすべき時の現状でその物を引き渡さなあかん。
ワンポイント解説
特定の物を引き渡す時、どういう状態で渡すかっちゅう決まりやな。品質の約束がなかったら、引き渡す時の現状で渡せばええねん。
特定物っちゅうのは、「この自転車」とか「あの絵」とか、特定の1個のもんのことやねん。こういうもんを渡す約束をした時、品質について特に決めてへんかったら、渡す時の状態で渡したらそれで弁済したことになるんや。わざわざ修理したり磨いたりせんでもええねん。
例えばな、AさんがBさんに「あの中古の自転車を5万円で売るわ」って約束したとするやろ。別に「ピカピカに磨いとく」とか「タイヤを新品に替える」とか約束してへんかったとするやん。この場合、引き渡す日に、その自転車がちょっと汚れとっても、タイヤが少し減っとっても、そのまま渡したらええねん。それが「現状での引渡し」やねん。ただし、契約の中身や、普通の取引の常識から見て、ある程度の品質が期待される場合は、それに応じなあかんで。例えば「動く自転車」って前提やったら、壊れた自転車を渡すのはあかんねん。あくまで、契約で決まってへん場合の原則やっちゅうことを理解しといてな。
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